歴代BGMのアレンジも多くて嬉しい。これまでにやったアトリエBGMは大体鼻歌できる事に気付いた。ずーっとこもってましたからね〜!
課題の開始と同時にスーパー妖精さんが雇えるようになります。待望の、確実に仕事をしてくれる妖精さんです。妖精さん1人につき、素材の消費なしで作成アイテムを+2してくれます。大きなアトリエには2人配置出来るので、賢者の石だろうが金塊だろうが、錬金術士には1個分依頼しておくだけで実際には5個出来ているというスーパー性能です。
素材がなかなか揃わなかったり、コストが大きくて大量の調合が難しいアイテムを量産するにはスーパー妖精さんは必須の存在です。各種調合で大量に消費するのに素材が同じなため枯渇しやすい宝石類も、それぞれ1個ずつ依頼するだけで5個ずつ出来ます。
活用するためには出来るだけたくさんの豪華なアトリエがほしいので、必要な友好度を確保したら順次建て替えていきましょう。既存のアトリエを改築する事も出来ますが、改築の間はアトリエとしては使えなくなり、配置していた錬金術士は仕事が出来なくなります。土地と建材と資金に余裕があるなら別に建てて引っ越し、元のアトリエは取り壊すのがお勧めです。
ただ改築は建設コストを使わないため、どうしても他に建てたい施設がある・必要なアイテムは十分確保出来ているなら、改築でもいいです。
最後の急報は竜の秘薬40個、そよ風のアロマ40個、ハルモニウム80個、錬金炭80個と大量のアイテムを要求されます。余裕のある時に少しずつ作っておくといいでしょう。急報が出てから全量を調合するのでは間に合わない確率が高いと思われます。
ハルモニウムや錬金炭はもともと大量に使うアイテムでもあるので、作れるようになった時点から多め多めに作っていればおそらくは大丈夫です。特にハルモニウムは少ない素材でそこそこいい経験値を稼げるので、レベル上げアイテムとしても優秀です。
エンディング条件について。メインの研究がどこまで進んでいるかで、100ターン終了時のイベントが変化します。
メイン研究を全て完了していて、最終ボスに勝利する→ベストエンド
グランツヴァイトの樹を発見しているがメイン研究は完了していないか、メイン研究を全て完了していて最終ボスに敗北する→グッドエンド
グランツヴァイトの樹を発見していない→ノーマルエンド
となります。敗北してもグッドエンド?となるかも知れませんが、グッドエンドです。詳しくは実際にプレイして確かめてください。
結果がどうあれ、メイン研究を完了するという事は最後に強力なボスが登場するという事でもあるので、ここからはレベル上げとなります。一番経験値がいいのはレルネンベルクの5ルート目のボス、水竜ヴァラナルです。ただしとても強いので、最低でもレベル差が10以下になるまではレルネンベルク3ルート目か、ノイモント旧跡5ルート目のボスで稼ぎます。
レベル差が10程度だとまだギリギリの戦いになるので、強化要素には全て投資しておいてください。特に『経験値増加』は必須です。ここまで来れば建てるものもなくなってくるので、思い切って投資して大丈夫です。
ネルケ達の他に1人だけ錬金術士を連れて行く事になりますが、エリーがお勧めとは言え実際には誰でも大丈夫です。エリーだと特に楽というだけです。
終盤にもなると錬金術士達の攻撃はまるであてに出来ない威力になってしまうので、戦闘では支援能力に優れた錬金術士の方が役に立ちます。攻撃スキルを一切持たない代わりに強化を連発してくれるリディー、即死効果を持っていて攻撃力が関係ないアーシャ、非常に防御力の高いロロナあたりもお勧めです。リディーとアーシャは回復もしてくれます。
誰を連れて行くにせよ、絶対に1人に固定してください。ころころ入れ替えるとレベルの上昇も鈍り、結局役に立たなくなります。特に行動速度はレベルの影響が顕著なので、なるべくネルケ達に置いて行かれないようにしたい所です。同時に豪華なアトリエに配置する事も忘れずに。
戦闘において最も有効な攻撃手段は、十分に使用アイテム研究を進めた上での通常攻撃です。攻撃アイテム自体は使うとドライブを消費=行動速度ボーナスがなくなるので、ネルケ以外は使わない方がいいです。
使用アイテムの研究を進めていれば追撃が発生するだけでなく、敵のドライブを吸収(ミスティ&ロータス)したり、与えたダメージ量に応じてHPを回復(ミスティ&ロータス)したり、低確率ですがターンリセット(ロータス)したり、麻痺効果(クノス)がついたりします。
この類いの追加効果は、ネルケはちょっと控えめです。それでも初期ドライブ3とアイテム使用に必要なドライブが他キャラの半分という特性は大きいので、ネルケにはアイテム使用を一任するのがお勧めです。
ストーリー上の最終ボスへの対処は、これまでのボスと変わりません。流石に状態異常は通りにくくなっていますが、完全に無効という訳でもないようです。アインツェルカンプかメテオールで麻痺させ、暗黒水でターンリセット、精霊の帳と竜の秘薬で強化したら殴るだけです。
麻痺が入らなくても、アインツェルカンプなら2度目3度目のチャンスがありますし、エリーのドライブが溜まり次第アイテムリチャージをかければいつかは成功します。大抵はその前にボスのHPが尽きますが……。
初手の麻痺が成功するまでリセットする選択もありますが、使用アイテムの研究を完了していてネルケ達のレベルが70を超えていれば、麻痺がなくても十分に勝ち目はあります。
繰り返しになりますが、このボスを倒す事はエンディングを変化させる条件の1つに過ぎず、システム的なゲームクリア自体には何ら影響を与えません。よって負けてしまったとしても、より大きなボーナスを得て次の周回で撃破を狙うという選択をしてもいいのです。
100ターン目を終えれば無事クリアです。おめでとうございます。
実際には……
ボーナス1.81では結構ギリギリでしたわ。大きいアトリエに配置する人を頻繁に替えて、意識的に友好度を上げていかないと到底足りない。性懲りも無く街づくり・アイテム・メインの三面作戦やってたし。『もうすぐ必要値になりそう』な人から据えてました。
ヴェインとかロゼとか、ちょっと能力の劣る錬金術士もフル稼働させてやっとって感じでしたね。何でお前らはこんなに枠が少ないんじゃ〜!と叫びながら調合させてました。枠が大きくて助かったのは初期からいるザールブルグ組の他はアーシャとヴィーゼ、ソフィーあたり。調合枠と包容力って関係あるのか……?
終盤の領主からのまちの声が……ヒィヒィ言いながら金塊50をやっつけたと思ったら、金ぷに50ですよ。このアイテム、Lv.49いるんですよ。「もうクリア確定したんだからこのくらいいけるよね? いけなくてもクリアには影響ないしね! 材料の金塊はこの間作ったから足りないとは言わせないよ〜」という、きっついボディブローを喰らわされた感ありました。吐血。
Lv.49て……いるかどうか怪しいですよそんなん。いなかったんじゃねぇかな。「嘘やろ!?」って必死にエリーに高レベル調合ぶち込みまくってレベル上げて、ギリギリでクリアした覚えがあります。10ターンしか猶予ないんで、レベル足りてない状態でこのまちの声が来ちゃうと大変です。
ラスボスをクリアしたレベルはネルケ、ミスティ、クノスが72、ロータスが71、エリーが57でした。麻痺が効いたので余裕でクリアです。魔物ルートと素材ルートは解放せず、残りターン全て水竜ヴァラナルに通いました。終盤は結構楽勝でしたね。
と言うか、ラスボスがそんなに強くなくて拍子抜けって言うか……でもアトリエってそんなもんだったかも知れません。しっかり爆弾仕上げていくとボス完封も珍しくない。
これで! ようやく! クリア後の追加エピソードが解放されるんですよ!!
100ターン目を終えると、ヴェストバルトでの任期を延長するかどうかを選べます。延長すればそのままゲームが続き、好きなだけ都市経営が出来ます。延長後はセーブなどと同じコマンド画面に『任期を終了する』というコマンドが出現し、いつでもゲームプレイを終わらせて周回データを作れるので、とりあえずでも延長を選ぶ事をお勧めします。
追加エピソードを購入していればネルケ達のその後を見る事が出来ますが、購入していなかったとしても次の周回のために好きなだけ準備を出来る期間となります。攻撃アイテムの量産や実績の解除など、本編の間は余裕がなくて出来なかった事を一気に片付けるチャンスです。
特に『全てのランドマークを建てる』や『同地区内にアトリエ・ショップ・生産施設・ランドマークを建てる』など、実際にやると無駄の方が大きくてあまりメリットのない実績を解除するならこのタイミングがベストです。
他に解除の難しい実績としては『錬金術士のスキルを○回使用』があります。錬金術士のドライブが4溜まっていないと発動出来ないのですが、錬金術士はネルケ達に比べてレベルが上がりにくいため、終盤になるほど行動順が回って来なくなります。
このゲームの戦闘には『防御』や『ターン飛ばし』等が存在しないので、行動順が回って来たら攻撃かスキルを使わなくてはいけません。ネルケ達に補助スキルが使えるだけのドライブがあればいいのですが、そのドライブも攻撃しなければ溜まらない訳で、大抵はネルケ達で敵を倒しきってしまいます。
この実績の解除には意図的に敵を残し、錬金術士に行動順を回す工夫が必要になってきます。あるいは素直に次の周回を始めても良いかも知れません。ネルケ達のレベルが低い序盤なら錬金術士達も同様に行動出来ますし、周回を重ねてボーナスが大きくなればレベルで置いていかれにくくなります。
次の周回への準備としては、実績ポイントの割り振りがあります。最優先は錬金術士の調合枠で、好きな錬金術士を強化すれば良いのですが、特にこだわりがなければ登場時期の速い人の強化をお勧めします。
周回を重ねれば錬金術士全員の枠と速度を強化してもポイントが余るようになります。そうなったら、次に上げるべきは採取適性です。錬金術士を強化すると素材の消費も増えるので、それを補うためには採取能力の強化が欠かせません。
実際には……
ようやく追加エピ始まる! いや、本編中はずーっと管理官としてのお仕事一筋なので……ネルケの人生はどうなる! えっコレもしかして追加エピ買わないとお預けなのか!? バカヤロー買うわ〜!! おばちゃんにネルケの行く末を見届けさせて安心させてくれぇ〜!!!
いやほんと、アトリエシリーズどころかありとあらゆるゲームでも追加シナリオのためだけにDLC買ったの初めてですよ。すっごい気になったっていうのもあるけど、それ以上に期待した通りのシナリオが見られるだろうっていう予想も立ちましたし。何て言うの、やきもきのちニヤニヤ、約束されしハッピーエンドみたいな?
アトリエってずっと女の子主人公でやってるシリーズなので、作中の女の子の扱われ方に安心感があるんですよ。常に女の子の気持ちに寄り添って話が進むから安心して見てられる。他のゲームだとな……なんか、恋愛絡むとみんな頭悪くなるもんな……何でだろ……。
あっ一応、追加エピソードは『グランツヴァイトの樹を発見した状態でエンディングを迎えて』いないと進まない=お金を払って購入していたとしてもノーマルエンドでは発生しないので、そこだけ注意です。頑張ってグッドエンド以上に行きましょう。
後は、アトリエシリーズの多くに登場する謎の幽霊お姉さんパメラに関する設定もこの追加エピで詳細に語られるんですが、これってどこまで本筋の設定なのかな……? 20周年記念作品とは言え、正統のアトリエシリーズと言うよりは外伝作品じゃないですかコレ。
そこでそんなシリーズの多くの作品に関わるような設定を語っちゃっていいのか? 語ったとして『あれはネルケだけの設定で、他のシリーズ作品とは関係ない』とか後からひっくり返されたりしないか? という心配はありますよね。
まあ言うてパメラって、マリーにもエリーにもいなかったんで、私にとってはよく知らない新参者なんですけど。シリーズでおなじみみたいな顔されましても、出て来たの最近の話ですよね? 私にとってはイングリド先生とかヘルミーナの方がおなじみの顔ですね。
後はもうひたすら都市の作り直しで130ターンくらいまで続けました。序盤のごちゃごちゃした所を整理しつつ、豪華なアトリエに建て替えて、訪問も全員のイベントコンプしようと思うとそれくらいかかります。そのまま永遠に続けてもいいんだけど、クリアデータ作ればボーナスが+1.00されるので、どのくらい楽になるか試したくなっちゃうんだな。
訪問イベントのコンプで思い出したけど、全員分見たはずなのにどうしても1枚スチルが埋まらなくて、並びから見て黄昏シリーズの誰かなんですよね……もしかして……途中のイベント、エスカかロジーで分岐したんじゃ!? 片方見たらもう片方消えてた事あったかも……!
次の周回で注意深く、前とは違う方を選ぶようにして……正解! よっしゃ! 大ガッツポーズ! は〜、いいもん見たわ〜……エスカも個人的殿堂入りですからね。アトリエの女の子、殿堂入り率が凄まじいんですよ。かわいい女の子が幸せな人生を送る所を見届けたかったら絶対にやるべきゲームですよ。
ボーナスも4近くなるとだいぶ楽にプレイ出来るようになります。細かい事考えなくてもお金たくさん増えるし、錬金術士の友好度もぽんぽん上がるのでそこまでシビアに豪華なアトリエの配置換えしなくて良くなる。
私は初回でゲームオーバーになったため、ボーナスが〜.81で整数になっていません。これの調整を兼ねて、『最短でゲームオーバーになる事で労せずボーナスを+0.04する』というのを試してみました。ちょっとネルケには悪いけど……。
……やってみた結果、最短とは言えそこそこ手間がかかります。0.04のためにやるかって言ったらちょっと……そこまでやんなくていいかな。ただ、実績ポイントを都度割り振れるので、それによるブースト効果は大きかったです。それでも5回もやれば十分ですが。
最短ゲームオーバーまでの間に仲間になる人達とそれ以外の人達で能力差が開いていってしまうので、それもちょっと気になりました。ランダムで仲間になる人も、時期的にマリー〜ユーディーの登場キャラだけ。この人達も一緒に強化されていくものの、いざ普通に1周するとなると来たり来なかったりなんですよね……なんかルーウェンは来やすいような気がするんですけど……。
あと何より、悲しげにヴェストバルトを去るネルケを見ると心が痛みます。ウウーッ、ゴメンヨーッ!
私にとってはとても相性が良く、ずっと楽しめるゲームでした。……という事は残念ながら、ある程度人を選ぶゲームだという事です。好みのジャストゾーンがちょっとズレている自覚はあるので……。
アトリエシリーズには位置づけられていても、プレイヤーが一切の調合をしないゲームなので、『これはアトリエなのか?』という疑問から逃れる事は出来ないでしょう。これも、『いつものアトリエではない』と言わざるを得ません。全くの別物でもないと思うのですが、少なくともアトリエそのものではないし、アトリエに期待する大きな要素が欠けているのも事実です。
それを踏まえた上で、一本のゲームとして、とても楽しめる作品であった事は自信を持って断言出来ます。ゲームのメインである『都市経営』にしっかりと焦点が合っていて、最初から最後までブレる事はありませんでした。調合がないのも探索が簡素なのも、ゲームの主目的を邪魔しないための措置という印象を受けました。この作品は調合を極めるゲームでも敵を倒して強くなるゲームでもなく、都市を経営して発展させるゲームなのです。
アトリエシリーズと言うか、シリーズ素材を上手く活用した作品という印象です。昨今ゲーム制作にかかるコストは増大の一途を辿っており、それは価格にも影響を与えています。コストに比例してクオリティが上がっているのは事実です。しかしクオリティの上昇がそのままユーザーの満足度に繋がるかと言えば、必ずしもそうではありません。
頑張ってコストをかけてクオリティを上げたとしても、そもそもそんな所を気にしてない見てないユーザーも多いでしょう。それではコストのかけ損です。クオリティを下げずにコストを圧縮する方法のひとつの答えが、この『過去作品素材の有効活用』なのではないでしょうか。
実はコーエーテクモタイトルでこの傾向が見られる作品は今作に限りません。『TRINITY Zill O'll Zero』では無双シリーズのモーションが見て取れましたし、『真・三國無双英傑伝』では無双の名が冠されているもののゲーム性としては全くの別物でした。それでいてどれも一本のゲームとして楽しめるものに仕上がっていました。
キャラクターそのものやモーション、モデルといったゲームを構成する多くの素材。それらを高いクオリティで蓄積してきた会社だからこそ出来る事かも知れません。既存の素材とは言え、そこにだってコストはかけられているのですし。それを1回使っただけでお蔵入りにさせるのはもったいない話です。
一部の素材が既存のものの再利用であったとしても、全体として楽しめるゲームになっていれば、ユーザーには何の問題もない。むしろ価格が抑えられるなら大歓迎です。新しいゲームの作り方ではなく、ゲームの新しい作り方を感じた作品。これをもって『ネルケと伝説の錬金術士たち 〜新たな大地のアトリエ〜』の最終評価とさせて頂きます。
完