反省しつつ楽しんでおります。


20141226,天使のくれた物語

 ……思いっきり進めてからようやく書き始めるのは最近ついた悪い癖だと自覚はしている。だって面白いんだもん。
 いや、アーカイブスで1000円以上買えば抽選でPSNチケットプレゼントっていうキャンペーンがあってね。まあ応募者数考えると当たるわけないんだけど、ほしいパッケージタイトルがまだ値下がりしていないので、だったらアーカイブスでも買うかなぁと思ってはいたのよ。
 その時ちょうど追加されていたのがこれ、『天使のプレゼント 〜マール王国物語〜』。正直に言うと、ソウルクレイドルとどっちか迷った。プレイ時間ならソウルクレイドルの方が長くなる=元が取れるのはわかっている。でも、PS2のパッケージ版持ってるし、しかも積んでるし……まだやってない、やる気にならないタイトルを買い直すのもなぁ。
 それに比べれば、マール王国シリーズはプレイ時間こそ短いものの、オーソドックスな造りのRPGでとっつきやすいし、特に2のリトルプリンセスはバランスの取れた良作だった。ただ、天使のプレゼントは後日談や外伝的なものだという事なので、そういう面での心配はあるけど……『後日談』『外伝』はなぁ。『地雷』『手抜き』と同義語に近いものがあるからなぁ。

 しかし、いざプレイしてみて、その心配は杞憂であった事がわかりました。つうか、一筋縄でいかない……リトルプリンセスより明らかに難度がっ。すぐ死ぬすぐ死ぬ。難易度選択とかないので、てきとうに戦っているとだんだん苦戦するようになります。短編集的な造りになっているんですが、最初のシナリオをクリアすると次のシナリオがオープン、という感じで、シナリオ自体の難度が徐々に上がっていくんです。
 最初のコルネットの物語『母を訪ねて…』はLv.10でクリア出来たんですが、次のクルルの物語『かぼちゃパンツ(以下略)』はLv.18でクリア。次のマージョリーの……これは最初からマージョリーのレベルが150あったからなぁ。それでも楽勝というわけにはいかなかったけど。このレベルでもバランスの取れた戦闘になってるあたりが……うまいなぁ、と思わされる。
 次のペコニャンの物語『愛ゆえにネコは戦う』はLv.21。これはレベル的なものよりも、『人形使い』となる人間が仲間にいないシステム的なつらさが大きかった。他のシナリオで仲間にしたモンスターを呼び出せるレベルになるまで貧弱な戦力で戦わなくてはならず……レベルの低いモンスターを用意しておいて、高性能な装備をつけたまま引き継ぐ、という『仕込み』が重要だと痛感しました。

 で、現在プレイ中のシェリーの物語『天使のくれた物語』にて壁にブチ当たる。とにかく敵が強い。レベルやパラメータもあるけど、とにかく強力な技を使ってくる。諸事情からシェリー自身を前線から下げなくてはならず、モンスターのみで戦うのに一体どうすればいいのか……。
 ここにきて本格的に『モンスターの合成』と『とくしゅ技の習得』に取りかかりました。正直、遅すぎたような気もしますが。何せ情報がありません。ごく僅かなネットの情報を拾い、後は体当たりで調べるしかない。ほぼ自力攻略です。が、それでも問題ないっちゃない。基本の情報さえ押さえれば、造り自体はオーソドックスなので予測をつけやすいのです。
 そして気付けば数時間ぶっ通しでプレイしていたり……メガテンに通じるものがあるんですよね。技を覚えていくシステムはファントム・ブレイブとか、後の日本一作品に引き継がれているみたいだし。外伝・後日談と甘く見ていた。反省。がっつりしっかり日本一です。

 まず、モンスターの強化について。女神像(回復ポイント)で、仲間にしたモンスターを『きせき』という項目で手放すと、アイテムや経験値や別のモンスターが手に入ります。この、別のモンスターが本命。アイテムや経験値にするのはもったいないです。
 システムは『一番レベルの高いモンスターがベースになり、属性値と習得済みの技がそのまま引き継がれる。他のモンスターの属性に対応した値が1上がる。新しく手に入るモンスターの属性も1上がるが、反対属性は1下がる』……でわかるかな? つまり、新しくもらえるモンスターを無属性や反対属性のない雷にしてしまえば、どんどん属性値が積み重なっていくという事なのです。
 モンスターは自身の属性値により、レベルアップで上昇するパラメータにボーナスがつきます。だから、同じレベルでも属性値の高いモンスターの方がパラメータは高いし、属性値は覚える技にも影響するので、高いに越した事はないのです。
 また、新しくもらえるモンスターのレベルは『手放したモンスターの平均値』という事らしいのですが、実際にはどうやらそれよりも低いような……端数切り捨てか、強制的にいくつかマイナスになるのか不明ですが、合成してしまったらまずかなりレベルダウンすると思った方が良いです。
 ただ、レベルが低い方が次のシナリオで呼び出しやすいので、クリア前にあえてレベルを下げるという選択肢もありですね。

 技を覚える方法について。特定のレベルに達した時、属性値が規定以上であれば技が使えるようになります。うーん、これがちょっと複雑で……まず、使えるようになっても、『Lv.0』の技は、使えなくなる事があります。本人が覚えたものではなく、属性値によって使えるようになっただけで、属性値が下がれば使えなくなります。
 属性値が下がる事なんてあるの? はい、良い質問です。正確には『一時的に上げる方法がある』のです。本作は変則的な……16名パーティ制でして。そう。マジで戦闘に16体ユニットが参加するんです。4名までリーダーを選ぶ事が出来、リーダー1名につき3名までの『パートナー』を設定する事が出来ます。
 この『パートナー』の持つ属性値が、そのまま『リーダー』の属性値に加算されるわけです。火属性のユニットでも、他の属性のユニットを山盛りパートナーにすれば、別の属性の魔法を使えるようになります。その状態で技を使い続け、『Lv.1』以上になればめでたく習得。属性値が下がっても使えますし、合成で引き継ぐ事も出来ます。

 もちろんパートナーも戦闘に参加して、指示は出せないものの魔法や打撃で勝手に援護してくれる事があります。だから、場合によっては敵に16人で一斉に殴りかかったりするわけです。全員フルに動く事はまずありませんが……。
 それに、16名分の装備品を用意するのはかなり大変です。まず資金的に無理ですし、いい装備をつけても列の後ろの方になれば通常攻撃の威力はかなり落ちます。確実にあてに出来るのは、やはりリーダーに設定した4体のみです。
 基本的に敵に近い場所にいるリーダーが狙われるんですが、敵が全体攻撃をしてくる事も多く、さらにいい装備品はリーダーに集中させているため、パートナーはあっさりと戦闘不能になる事もあります。戦闘から離脱した場合、属性値の加算もなくなってしまいますので、戦闘中にいきなり技が使えなくなる事もあるわけです。事前の習得、大事。
 なお、リーダーが戦闘不能になると、すぐ後ろにいるパートナーが繰り上がりでリーダーになります。

 この合成の法則と技の習得を最初からちゃんとやっていればなぁ……もう、もう1回最初からやっちゃおうかな、なんて考えている所です。下手したらその方がいいかも知れない……でもまずは今のシナリオをクリアして、おおまかな流れを掴んでおきたい所。何より、どうやればゲームが進行するのか、それが一番重要な情報で……全くない情報でもありますから。うわーん。
 でも昔のゲームはみんなそうだった。自分であれこれ探りながら遊ぶのも楽しいものです。最近のゲームは、手探りだと生きてるうちにクリア出来るかどうかわかんないくらいボリュームがあるから……。
 シナリオの詳しい内容は後日。これ、確実に未来の自分に申し送りが必要なタイトルだわ。


20141227,ニャンコが消えた日

 シェリーのレベルを18で止めてある(Lv.20以下で撃破する事が別シナリオでの登場条件という人形がある)ので、2周目を始めたらすぐ呼べるよう主力をLv.18以下に作り直してシナリオのボスを撃破……出来なかった。終盤の全体攻撃ラッシュを乗り切れず、全滅。いや、だってHPが300そこそこなのに、それに近いダメージを毎ターン連発って……ないわー。防御280あっても無理とか。
 どうやら、戦闘の難度は思ったより高いようです。敵はHPが減ってくると強力な攻撃を連発するようになるみたいだし。何をしてくるのか、どういう条件でしてくるのかが全くわからないというのは……つらい。とにかく情報がない。
 仕方がないので、シェリーの2周目をすぐ始める事は諦め、他のシナリオでしっかり仕込みをしてから挑む事にします。まずはガンガンにレベルを上げてこのシナリオをクリアしないと、他のシナリオにも行けませんから。シナリオの途中でタイトルに戻る……という事は出来ないのです。
 レベルを28〜29程度まで上げたら、何とかボス戦を乗り切る事が出来ました。レベル上げの途中で、ギガセイントなど強力な魔法を覚えさせておいた事が功を奏しました。

 さて、仕込みです。具体的には、1,コルネットのシナリオで低レベルのモンスターを大量に集める。2,マージョリーのシナリオで合成しまくり、属性値の高いモンスターを作る。レベルは18までに抑える。
 何故マージョリーかと言うと、初期レベルが高く、モンスターを無制限に呼び出せるからです。他のシナリオとは桁違いの強さの敵が出るので、合成で下がってしまったレベルを戻すのも楽です。しかし、それぞれのシナリオをクリアしないといけないわけで……まあ、その点でもコルネットのシナリオはコンパクトなのでそこまで負担じゃないですけど。
 ……と、気軽に初めてみたのはいいものの。え、何だか敵が……強くない? いやこれ、強くなってるよ、絶対! うそ、低レベルのモンスターでないと駄目なのに……つうか普通に戦闘がきつい! 全滅する! 危ない!
 な、なんてこった……予定が狂いまくりですよ。勘弁してくれ。強制ハードモードとか……ないわー。どうやら、シナリオ開始時の主人公のレベルに合わせて、敵もレベルアップするみたいです。つまり、プレイすればするほどつらくなる。仕込みがないままレベルだけ上げていくと……いずれ、詰まる。後戻りは出来ない。

 まあ、古いゲームにはままある事です。『気付いた時には取り返しがつかない』レベルアップにデメリットをつけるのは良くないと思うんですけどね。努力したプレイヤーが馬鹿を見るなんて事は……。
 こんな事だと、計画にも暗雲が立ちこめるなぁ……まずコルネットでのモンスター集めも無限には出来ないし、そも次の周回をクリア出来るかどうかすら怪しい……マージョリーでも同じような倍率でレベルが上がっていたら、クリア出来ないよ。いよいよ、『最初から』を視野に入れなきゃいけないかも知れません……。
 コルネットのシナリオは何とかクリア。仲間にしたモンスターにごっそり装備品を移して、マージョリーにチェンジ。……したら今度は何故か、1周目では装備していた高性能な専用アクセサリーが、綺麗さっぱり消え去っているという……バグ!? え、あの補正ないとかなりパラメータ落ちるんですけど! あってもクリアはかなりきつかったんですけど!
 も、もう、踏んだり蹴ったりだ……それでも予定通りに合成を続けて、全属性4のモンスターが1体完成。4が上限です。Lv.30近くまで育ったモンスターを軒並み手放してしまいましたが、どうせ呼び出せないのでいなくても同じです。モンスターは……消耗品!

 ……あれ? もしかして、主人公のレベルを上げずにクリアすれば、2周目に突入しても敵のレベルアップをくらわずに済むんじゃ……でももし主人公のレベルは関係なくて、『2周目はいくつ』『3周目はいくつ』と決まっていたら、それこそ詰むし……。
 でも、検証してみるしかないですね。数十時間を無駄にするかも知れなくても。調べなければわかりませんから。じゃあ、クルルのシナリオで試してみよう。コルネットはもう随分レベルが上がってしまったから……。


20141229,天使のくれた物語

 いろいろ検証した結果、敵のレベルはパーティ平均かリーダー平均と連動らしい事がわかりました。それと、2周目からの要素なのか、1周目では出なかった敵も出るように。これも同じように連動しつつほぼランダムのようですが、1周目にも出てきた敵より強く、たくさんの経験値をくれます。レベル上げ用に出てくるみたいです。
 一応クルルのシナリオで検証。アンティフォナの聖歌姫の時、ほぼ1戦ごとにセーブしなきゃ危なくて進めないのウゼェと思ってたんですが、こちらの2周目も近いものがある……のほほんと進めません。まあ、全力オートでなら全滅は多分ないですが。戦闘不能はあるよ。敵がギガ系使ってきたら直撃したとこは助からないもん。
 モンスターは装備を他のシナリオに引き継げるからいいのですが、人間や人形はいい装備をつけたままボス戦出来ないな……と思っていた所、クルルとマージョリーはボス戦の後、会話イベントで進むので、その時に装備を変えられると判明。この2つのシナリオで稼ぐといいでしょう。

 さてマージョリーのシナリオでモンスターを作り直すか……でもなぁ。またクルルのシナリオ行っても、多分もうモンスターのレベルが上がりすぎてシェリーのレベル以下のモンスターを作るのが難しくなるんじゃないか? 取り返しがつかない仕様である以上、なるべく早いタイミングでこなすに越した事はないよな。
 目的は、シェリーのシナリオ序盤で戦える『ナイトスポーノ』を、Lv.20以下で倒す事。現在シェリーのレベルは18です。この状態だとシェリー自身は戦力としてカウント出来ないので、外します。チェロをリーダーに、後はモンスターのみで編成。属性値こそ上げてあるものの、基礎能力の低いぷちドラゴンがメインである事が不安ですが……。
 シェリーのレベルを抑えたせいか、シナリオの序盤だからか、あまり敵の経験値がおいしくありません。連動と言っても、シナリオ内での制限もあるようです。最初に決まったらそれ以上強くはならないような?
 とりあえず、挑めるようになってすぐ挑んでみる。当然全滅です。でも敵が使ってくる技とだいたいのダメージは把握した。これでどうしようもなかったら諦めて他のシナリオ行くんですが、感触としては『相当時間はかかるが、レベルさえ上げれば何とかなる』だったので、頑張ってみる事にします。
 駄目だったらシェリーのシナリオを始める前からやり直すので、そのレベル上げ時間もパァですけどね。パァにはならない確率が高いと踏んだからこそ挑みます。根拠? ゲーマーとしての勘!

 Lv.25〜27くらいですかね。相当頑張って……挑んでみました。返り討ちでした。毎ターン超威力の全体攻撃を連発されて……レベルアップによるパラメータ変動って、レベルが上がれば上がるほど相対的に幅が小さくなるんですよね。レベル1つ2つ上げても戦力的にはほとんど変わらない……。
 結局、あの全体攻撃を乗り切るにはLv.50とか60とか必要になるんじゃ……しかも毎ターンだから、毎ターン500とか600とか回復出来ないと絶対に無理。そんな回復アイテムはこの時点では手に入らないので、回復魔法を覚えるしかないけど、どのくらいのレベルで覚えてくれるのか、そもそも属性値足りるのか?
 しかも、そこまで頑張っても、ボスも同じように連動でレベルが上がっていくのだとしたら、差は縮まりません。こっちのHPが1000まで成長したとしても、その頃には敵のダメージが2000になっていたら、何の意味もないのです。

 これは調査が必要です。ボスのレベルも変動するのか、調べなければなりません。まず、一番上のパーティリーダーになっていたチェロを、一番レベルの低いパーティリーダーと位置交換。この状態で挑んで、ナイトスポーノのHPは6000ジャスト。そう無茶な数値ではありません。
 ……? なんか、さっきほど全体攻撃使ってこなかったなぁ。通常攻撃もするんだ、一応。結構粘れたし、HP半分以下まで減らせたぞ。ギガセイントを覚えさせまくっていたのが効きました。……全滅はしたけど。
 そういえば初回、チェロが先頭の状態でのHPを見てなかった。もっかい突撃調査。……!? 5500きってる!? え、ちょ、どういう事? とりあえずそのまま挑んでみる。さっきよりさらに全体攻撃の頻度が低い! これ……こういうシステム? それともただのラッキー?
 最後にきた全体攻撃でパーティの大半は離脱したものの、主力は一撃だけなら耐えられます。拾った『えりくしゃー』(戦闘不能を完全回復)で1体だけ復活させ、畳みかける! ……何と、そのまま押し切る事が出来ました。ナイトスポーノ、根負け。

 ど、どういう事だったんでしょうねぇ。調査の過程で勝利しちゃったわけですが。まあ、終わりよければ全てよし。結果が一番です。勝因としては、ダークドラゴンの存在が挙げられます。ドラゴン系、たぶん最上位。そのせいかパラメータが高く、属性値を上げたモンスターよりも強かったです。
 さらに、属性がナイトスポーノの使ってくる技と同じ『魔』なので、ダメージ半減。さらにさらに、そこに育てたモンスターをパートナーにつける事で魔属性アップ。さらにさらにさらに、偶然ですが魔法半減のアクセサリーを装備していた! 他のメンバーが300〜500のダメージを受ける攻撃で、50程度しかくらわない……そのしぶとさで生き残っていました。
 そもそも、このダークドラゴンを拾ったのがラッキー以外の何ものでもないんですけどね! 拾ったのはコルネットです。普通、Lv.17で仲魔になるモンスターじゃないです。そうもろもろ出てくるもんでもないですし。シェリー編でレベル上げをする間の用心棒にしようと温存していただけだったのですが、まさかここまで活躍するとは。この子もう手放さないよ。

 努力と言うよりはラッキーに頼った勝利ですが、ゲームでは結果が全てじゃ。さあ散々手こずらせてくれたな、ナイトスポーノよ……これで加入したらレベル1桁とか許さんぞ。……Lv.50! ごじゅう! さ、さすがですね……。
 でもこれで一番悲しいのは、このシナリオをクリアしても、後日談に出てくるという情報がデマだった場合……散々苦労してこれかよ、の可能性はまだ残っているのです。検証が済むまで油断は出来ん。まあ、もう出来る事はないですけど。
 実はシェリー編には、まだもうひとつ関門があるのです。終盤で仲間になる3体の人形が恐ろしく強くて、1周目ではあっさり全滅させられて諦めたのです。
 でも今なら……ナイトスポーノがいる。そして、シェリー自身のレベルも好きなだけ上げられる。いざ行かん、剣豪トリオを目指して!


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