初恋の人と再会した気分。
CHAPTER 2
−時折90年代センスが覗くのは仕方がないのか−
バルマムッサの虐殺は瞬く間にヴァレリア島全域に知れ渡り、ウォルスタ人の決起を促したが、その一方でそれはウォルスタ解放軍によるものであり、デニムがその主犯の一人であるという噂も広まっていた。ウォルスタ軍を抜けたヴァイスが広めているのだ。
どちらにしろ、収容所のウォルスタ人達にとっては、このままじっとしていてもウォルスタ人自身の手にかかるか、どちらにせよガルガスタンが守ってくれるはずがないとすれば、戦うしかないだろう。
バルマムッサの虐殺を行った事で部隊内の忠誠はどうなったか……思ったほど変動していなかった。特にレオナールの配下から加入した2名は、忠誠が高いままだ。ストーリー中の大きなターニングポイントでは、あえて動かないようになっているのか。
ひとまずはアルモリカ城で準備を整える。ガルガスタンの戦力分散と経済封鎖を狙い、デニム達は再びバルマムッサに上陸した。
バルマムッサの町
敵の全滅が勝利条件。つまりザコだけなのでいつも通りに勝てる。そろそろ、デニムがクラスチェンジしてもいいのかも知れないけど、どうしよう……。
ゾード湿原
相変わらず足場が悪い。敵のリーダーは魔術師なので、前線を押し上げつつ射程圏内に入ったら集中砲火だ。
そろそろアーチャーのトレメンダスショットが使えるはず。必中になるので、正面からだろうと強引にクリティカル。アーチャーではないのでトレメンダスがないカノープスも、弓スキルレベルが2に上がっていれば、トレメンダス以上の威力を持つ必殺技ブラックダウンが使える。カノープスの腕力で弓を使うとまさに殺人的な威力。
リィ・ブム水道
敵のリーダーは僧侶なのだが、地下水道で行動範囲が狭い上に、前線にオクトパスがいる。マップ中央にある六本の杭のような足場を先んじて占拠すれば、敵の目を引きつつ進軍を阻む事が出来る。
中央の水場に入れない、もしくは杭の上のユニットを攻撃出来ない敵は左右の通路を回り込んでくるので、まずはこれを撃破。杭に乗っているユニットはひたすら耐え抜く。ナイトやルーンフェンサーは自力で回復し、デニムとカノープスは杭の上から左右の通路の戦闘をサポート。
しかる後、迂回したアーチャー達が敵リーダーの僧侶をズドン。これでおしまい。僧侶のもとへ辿り着く前に、トレメンダスショット用のTP40は必ず残しておく事。
港町アシュトン
ガルガスタンの本拠コリタニ城へ向かうと見せかけてこちらへ。またしてもリーダーは僧侶、狙い撃ちにして下さいと言わんばかりだが、流石に後方にいる上、こちらが坂の下からのスタートなのでそこまで辿り着くのが一苦労。
そろそろカノープスの単独行もつらい。このマップでは右上の屋根の上に陣取り、固定砲台とするのが良いだろう。比較的高い位置なのでよく当たる。
アルモリカ城は、今――デニム達がバルマムッサで勝利したという報せを受けたロンウェー公爵は、本隊の進軍を急がせる。まだ戦力が十分に分散したかどうかわからないというレオナールの進言にも耳を貸さない。
バルマムッサでは勝利、今頃アシュトンを落としているはず、全ては己の思い描いた通り――自身に欠片の疑いも持たない公爵には、不安を感じる。上手くいっている内はそれでいいが、もし想定外の事態が起きた時、この人物は指導者として相応しい判断を下す事が出来るのだろうか? 疑問を感じざるを得ない。
港町アシュトン
同じマップでの戦闘となるが、敵はネオ・ウォルスタ解放同盟。……ダサい。前々から思っていた事だが、集団のネーミングセンスがダサい。ダサすぎる。『バクラム・ヴァレリア国』『ガルガスタン王国』はまだいい、『ウォルスタ解放軍』まあ、普通。ややダサめ。しかし、『ネオ・ウォルスタ解放同盟』『ヴァレリア解放戦線』――ダサい! もう一度声を大にして言いたい、ダサい!
あれだな、『解放』がつくとダサくなるな。『ネオ』もわりとダサいな。『戦線』……ダサッ。この辺が90年代に出たゲームなのだなと思ったりする。
話を戦闘に戻すと、ここのリーダーはアーチャー、アロセールである。アーチャーというクラスの鬼のような攻撃力は、今まで散々お世話になってきてよく知っている。アロセールの二つ名は『雷神』、普通のアーチャーに輪をかけて強い。
これをどうにかするには、物量作戦しかない。カノープスを前回と同じ場所へ陣取らせ、固定砲台とする事も変わらない。攻撃が届きさえすれば、そう頑丈ではないので何とか倒せる。
この戦闘以降、プレザンスの忠誠が激減。代わりにモーリスの忠誠がいつの間にか上がっていたので、交替となった。
アロセールが残した「解放軍の本隊はスウォンジーの森で壊滅した、公爵はもう終わりだ」という捨て台詞の真相を確かめるため、アルモリカへの帰還を目指す。
恐れていた事が現実になってしまった。やはり公爵は、己を過信する者は、指導者には相応しくなかったのだ。結局、公爵はウォルスタの未来より、己の功名の方が大事だったのではないか。だからデニムの戦功に焦り、決戦を急いだのではないか?
公爵の無事を確認というより、あのオッサンいっぺんシメたるという気持ちで、一路アルモリカへ。
クァドリガ砦
傭兵ザパンを救出するマップなのだが、例の如く間に合わないので諦めよう。他は砦を登らなければいけない以外、特に注意点はない。一足飛びにカノープスを登らせる事も変わらない。そろそろ敵の魔法に注意。カノープスもそう打たれ強くはない事を心に留めておくべし。
タインマウスの丘
敵にテラーナイトという周囲の敵ユニットを弱体化するクラスがいるが、他はアーチャー少々とクレリックがほとんどで、リーダーも僧侶だから楽勝! と思いきや、リーダーの僧侶を倒すと勝利条件がテラーナイトの撃破に変わる。そんなぁ。
動けないように囲むのが定石だが、隣接すると弱体化するのでこちらはひたすら守りを固め、ダメージは弓で出す事。僧侶はトレメンダスショットが2発か、ブラックダウン1発で倒せるので、回復しまくる敵クレリック達を速やかに排除する事。中途半端に削ってもアイテムと魔法であっと言う間に満タンに戻されてしまう。
アルモリカ城に辿り着くと、公爵の無事な姿を確認する事が出来た。しかし、兵の大半は失っている……公爵は暗黒騎士団の力を借りる事を決意、彼等は信用出来ないと反対するレオナールを追放し、デニムにこの任を託した。
……そろそろ装備の合成とか新人スカウトに手を出すか? 密約だけでも我慢ならないのに、頭下げて力借りてこいなんて、やる気がわかないにも程がある。フリーマップのフランパ大森林もオープンしたし、クラスチェンジもしたいし。公爵にはもちっと待ってもらうべ。決まり決まり。
まずはフランパ大森林へ。いきなりグリフォンの手荒い歓迎。6vs6とは思えないほと厳しい戦いなのは、あちらが6人がかりで攻撃してくるのに対し、こちらが回復専門のクレリックやMPが溜まらない&位置関係で攻撃出来ない事が多いウィザードがいる所為だろう。
何とかクリアして次のマップに向かうが、ドラゴンやフェアリーが大挙して押し寄せてきたので、あえなく断念。撤退となった。
グリフォンほしいですな! 飛行型だから有翼人でもいいけど。カノープスのクラス『ヴァルタン』に転職するための転職証が、もう既にあるのだ。しかし、カノープスは固有ユニット、ヴァルタンと言うよりカノープスが強いのだろう。有翼人を仲間に出来たとしても、カノープスほど強いとは言い切れない。普通にアーチャーの方が強いんじゃ?
それに、ここはひとつ強化されたという大型獣を使ってみたい! そして毛皮もふもふしたい。そのためには、ビーストテイマーを育てないといけませんね。よし、最初からいたウォリアーのウォーゼル君、YOUビーストテイマーになっちゃいなよ。
あー、一緒にデニムもアーチャーになってしまおう。ウォリアーなんだけど、もうしばらく弓しか使ってない。だったらトレメンダスあった方が絶対強いしな。やっぱウォリアーから転職すると近接攻撃の強いアーチャーになるわ。レオナールの部下だったサラちゃんを上回るダメージ力。
しばらくビーストテイマーを育てた後、フランパ大森林へ。……グリフォンいないし! 仕方ないので、前回進めなかった方とは別方向に進む。どうも敵の構成はある範囲の中でランダムぽいので。ほら出たグリフォン。
問題は、仲間にした後の忠誠なのだが……「とてもよく、なついている。忠実なしもべとして奮闘してくれるだろう」もふもふーッ! 愛してるーッ!
こうして可愛いペットを獲たのだが、やっぱり1頭じゃ寂しいよね。最初のイロスほどは懐いてくれなかったけど、2頭目のグリフォン、タラオスも獲得。もふもふ、もふもふ。あーもうウォーゼルをビーストテイマーにして良かった……。
さらに、強力なケモノが戦闘中に寝返るって事は、そのまま相手の戦力減+こちらの手数増なので、戦術的にも使えるのだ。人間にも同じ事が当てはまる。アイテムで即座に援護が出来る人間ユニットの方が影響は大きいかもね。
グリフォン達を前線に投入するため、存分にレベル上げをしてからストーリーに戻る。ショートボウ+1も作ってみたけど、合成はまだいいや……そう言えばこのオヴェリス硬貨の類は売ってしまっていいのか? 銅貨とかはえらい勢いで貯まるので、もう売ってしまっているんだが、他に使うとかないよなぁ……。
どこに行くんだっけ、そうだ暗黒騎士に会いに行くんだった。
ゴルボルザ平原
敵はネオ・ウォルスタ解放同盟。ウォルスタ人同士での戦いになる。同じ人種を攻撃させると忠誠度が下がる事があるので、デニムとカノープス、そしてグリフォン達を主力とした。
しかし流石に敵はしぶとく、リーダーを倒すにはアーチャー達の助けを必要としたトレメンダス。忠誠下がってなくてホッとした。
古都ライムに着いた所で、ここを守っているはずの聖騎士ランスロット達に挨拶を……と思ったが、待っていたのはレオナールとその腹心達だけだった。そして、もちかけられたのは、……ロンウェー公爵の暗殺。デニムも思う所があったのか、選択肢は出ずにそのまま暗殺に荷担する事になった。
反対したとしても、狭い部屋の中にレオナールと部下2人、こちらはデニムとカチュアだけ。殺されるのがオチだろう。さらにレオナールに解放軍全体の新たな指導者となる事を求められたが、勢いで頷きかけたもののこれは拒否。
いくら解放軍では英雄扱いを受けているとは言え、デニムは18の若造だ。公爵にも務まらなかった重責に、耐えられるのだろうか? 言い出しっぺのレオナールをリーダーに、合議制をとった方がいいのではないか。
密談を終えたデニムは、レオナールとは別行動でアルモリカへ引き返す。
古都ライム
ここでヴァイスと再会する。ネオ・ウォルスタ解放同盟のリーダーはヴァイスだったのだ。……あれ? まだ判明してなかったっけ? ずっとそのつもりでいたんだけど。ウォルスタ解放軍から人心が離れつつある今、聖騎士ランスロット達に声をかけに来たらしい。
ヴァイスはこんな所で戦っている場合じゃないと言うのだが、同行しているアロセールは完全にやる気だ。殺る気と書く方だ。こちらもカノープスを高台に配置。市街戦の基本となりつつある。グリフォンの遠距離攻撃もかなり強いので、同じ行動をさせると良い。
ヴァイスの撃破が勝利条件なのだが、アロセールを倒した時点で戦闘は終了した。単純にアロセールの方が打たれ弱いから狙っただけなのだが、奇しくも漫画版と同じ成り行きに……ここでアロセールは死亡。
突如として襲撃してきた暗黒騎士により、古都ライムは炎上。ゼノビアの聖騎士達が食い止めている間に、デニムはアルモリカへ知らせるため、ヴァイスは逃げ延びるため古都ライムを後にした。
アルモリカへ援軍を求めるのか、それとも本当に公爵を暗殺するのか……その選択肢はない。既にアルモリカでは防御態勢がしかれていた。ウォルスタ人同士で血を流したくない、忠誠にも関わるし……なるべくリーダー狙いで行く。
アルモリカ城城門前
敵リーダーが魔術師だが比較的前に出て来やすいので、前線を守りつつぼちぼち戦っていれば勝手にアーチャーの射程圏内に入ってくれる。忠誠が関わりないデニムとカノープスを前線に置いておくと良い。
アルモリカ城城内
敵のリーダーは騎士なので、城門前の戦法は通じない。速やかに高台側の敵を排除し、カノープスやグリフォンを陣取らせるべし。後は囲んで集中攻撃。
しかし、リーダーは打たれ強く、一気に倒しきるのは難しい。回復役を排除するにせよ、集中攻撃するにせよ、デニムとカノープスだけでは無理だ。この際忠誠云々は置いといて、仲間の手を借りるしかない。あくまでも忠誠が『下がる事がある』であって、必ず下がるわけでも、大幅に下がるわけでもない。
この騒ぎの間に、公爵を救出するふりをしたレオナールが城内に進入、公爵を暗殺する。そして、デニムに剣を向けた。
アルモリカ城城内
レオナールとの一騎打ちだが、まともに戦っては勝ち目がない。どんな攻撃もレオナールにかすり傷を負わせるのが限度だ。
あくまで私がクリアした方法だが、まずはデニムの弓スキルがレベル2以上で、ブラックダウンが使える事。これならレオナールに比較的まとまったダメージを与える事が出来る。幸い、アイテムで2回ほど回復はしたが、ヒールは使ってこない。
ヴァイスとカチュアがいるが、カチュアはおろおろするだけで何もしてくれない。どれだけヴァイスが殴られようと全くの無視だ。レオナールもカチュアは狙わないので、オトリとしてすら役に立たない。
一方のヴァイスは、果敢にレオナールに向かっていく。デニムよりも攻撃力が高く、剣の必殺技も使えるので多少はダメージと時間を稼いでくれる。
デニムはヴァイスがレオナールの気を引いてくれている間に速やかに高台へ登り、レオナールに矢を射ながらTPが溜まるのを待つ。ヴァイスが武運拙く退場する頃には、高台の奥の方を占めていなくてはならない。
レオナールが高台に登るためには正面か右の階段を使う必要があるので、この中間あたりを基本に、レオナールが来ない方に移動しながら矢を射て、TPが溜まり次第ブラックダウン。時間はかかるがこれで勝てる。
ただし、タイミングや位置取りが悪いと追い詰められる危険があるので、レオナールの動きには十分注意しておく事。時には誘いをかけるようにあえて階段に近付く事も必要だ。くれぐれも攻撃範囲には入らないように。
デニムの姑息な戦法の前にレオナールは破れた。あくまでも勝ちに、いや生き残る事に貪欲なその意気や良し、と言ったかどうかはわからないが、今回の反乱は全て自分の画策した事だと公表し、ネオ・ウォルスタ解放同盟を取り込めと遺言を残して。
ネオ・ウォルスタ解放同盟は、バルマムッサの虐殺の当事者であるデニムにはついて来ないのではないか? いや、あの時のデニムは単なる前線の小隊長で、公爵やレオナールの命令に従ったに過ぎない。任務もガルガスタン兵を抑えておくというもので、直接手を下したわけではない。
さらに、リーダーのヴァイスとは一旦道を違えたとは言え、家族同然の付き合いをしてきて気心も知れている。全面的に賛成とは言えないまでも、いつまでもウォルスタ人同士で争っているわけにもいかない、特に暗黒騎士団が動き出した今となっては。暗黒騎士団即ちバクラム勢力である。
アーチャーを1人、クラスチェンジしようかと思います。現在出撃メンバーにデニム込みでアーチャーが3人もいて、経験値の偏りが激しくなってきたため。敵のレベルはメンバー内の最高レベルで変動するため、誰かのレベルが突出する事は好ましくない。
何にクラスチェンジするか。まずは弓が装備出来る事。アーチャーは減らしたいが弓は減らしたくない。トレメンダスはなくなっても、弓レベルが2あればブラックダウンは使える。さらに、回復魔法が出来れば言う事はない。つまり、ヴァルキリーが最有力候補。
問題は、サラちゃんかライザちゃんかという事だが……アーチャーとして強いのはサラちゃんの方なんだよな。ライザちゃん、君に決めた。今の所1人しかいなかったルーンフェンサー(の、女性をヴァルキリーと言う)が増えれば、経験値も効率良く入れられるしな。
そう、どのクラスも2人以上いた方がいいのかも知れない。レベルアップが遅れたとかで、経験値を偏らせたい時のために。
20101115,