まことに唐突なお知らせから始まります。
クリアしちゃったんですよ。
いやその、何て言うか、やめ時がないタイプのゲームでして。
もう、後半過ぎてだいぶ経っちゃったんで、だったらいっそクリアして情報整理してから書こうかなぁ、なんて。
実を言うと早く2周目始めたいんですけどね! でも今日は日曜日だから、猫が3倍持ってくるんですよ!
って書くと意味不明以外の何物でもないんですが、実はこれが一気クリアに至ったメインの理由なのです。猫。
頭から説明しますと、エクシリア2には『町中にいる猫を回収して、その猫たちにアイテムを採取してきてもらう』というシステムが搭載されているんです。出発した猫たちは一定時間後に帰ってきます。この『一定時間』というのがミソでして、プレイ時間ではなく、PS3本体の時計が基準のようなのです。
つまり、電源を切ったとしても、プレイを再開する頃には猫が帰ってきていて、労せずアイテムが頂けるというわけです。だったら、もうちょっとで猫が帰ってくるなぁ、という時間だったら、待つじゃないですか? 待ちますよね? 待ってる間ストーリーでも進めようかなってなりますよね? 何せムービーやイベントの長いシリーズです。その間も猫はどこかを散歩してアイテム拾ってきてくれるわけです。
……まあ、そんな『猫待ちの間にイベントこなそう』の積み重ねが、一気クリアという結果になってしまったわけです。
肝心の3倍に触れてなかった。この猫採取には『曜日ボーナス』というものがあって、このエリアでレアアイテムが採れやすいだとか、個数が増えるだとか、猫の帰りが早くなるだとか、あるわけです。日曜日は個数3倍の日なのです。普段は1個出るかどうかのレアアイテムも、日曜なら出れば3倍! 大量に必要な強力アイテムの素材、高額換金アイテムもみんな3倍! 1日を費やす価値もあるってものです。
猫待ちの間にプレイ記でも書こうかなって次第です。……いや、電気もったいないから流石につけっぱ放置はしない。ま、ぼちぼちな。
それではプレイ開始を振り返りましょう……。
大企業の入社試験に落ちたものの、駅の食堂に就職が決まって初出勤。そこで列車テロに巻き込まれて大怪我&大借金……このくだりは事前情報で聞いた覚えがあるなぁ。
と言うか、出だしからしょっぱすぎっ! 血生臭すぎっ! え……エレンピオスは世知辛いのぉ……リーゼ・マクシアに比べると、恐ろしく差別的で非寛容な社会です。リーゼ・マクシア全体が田舎でのどかだったって事なんだろうなぁ。でもゲームでまで現実見せてほしくないんですけど。
作り手はもうちょっと夢を売る商売だって事を自覚してほしい。まあ、それは私がいい歳だから思う事なのかも知れないが……現実で散々見てきた事を今更ゲームで見たくないっつっても、若い子はそこまでの現実を見た事ない方が多数派だろうしな。
正直、序盤のモチベーションは高かったとは言えない……展開のシビアさと操作の面倒臭さが。前作のつもりでぼーっと戦ってると、色々大変な事になります。難易度は即イージーにしたけどさ。
前作のリリアルオーブはなくなって、代わりにアローサルオーブというものが出来ました。戦闘で手に入ったり、その辺に落ちてたりする精霊の力を吸い取って成長、スキルや術技を習得させてくれるものです。
オーブ成長によるパラメータ上昇はありません。レベルに依存するようになりました。いくらレベル上げようとも割り振らない限り成長しないって、ちょっと面倒だったからね……ただ、強くなりすぎるとやりにくい事もあったので、自分で調節できるのは良かった。
まあ今回レベル上限が一気に倍以上になっているので、それほどレベル1つの差が致命的にはなりません。レベルアップの渋さも相変わらずですし、むしろ強くなりすぎよりはレベルが上がらず苦戦する方を心配しなきゃいけないんじゃ……。
オーブがどのくらい精霊の力を吸収するのかは、セットするアブソーバーによって決まります。1属性をたくさん吸えるものあり、浅く広く吸えるのもあり。もうすぐ習得するスキルや術技が表示されるので、それを参考に配分。
アブソーバーはスキル優先でセットしてました。今回、スキルセットに必要なSPは、スキルを習得した時に、習得したスキルのセットに必要なSPの半分が加算されるようになっていきます。単純にポイント換算して、習得したもののうち半分しかスキルをつけられないという事。
もちろんそれじゃしょっぱすぎるんで、他にもSPを増やす手段はあります。敵を倒せば、撃破数に応じてSPが増えていきます。ただし、敵と仲間が対応していて、そのキャラしかSPが増えないので、究極の話すべての敵を狩り倒す必要があります。まあそこまでスキルつけないけど。
まあモンスター図鑑見つつ、もうちょっとでスキル上がりそうなとこを選んで倒しに行ってました。ただ、今回敵の復活が早い上に配置がめたくそ多いので、エンカウントはかなり鬱陶しいです。見えるやつみんな倒してたら、いつまで経っても目的地につけなかった。仕方ないからホーリィボトル使いましたよ。単独行動中でもないのに本編で使うなんて、シリーズで今までありませんでしたよ。
頑張って返済のためにお金を稼いでたんですが……取り立てが鬱陶しい! 怖いとか嫌とか言うんじゃなくて、鬱陶しい。取り立て担当の子がルドガーの同窓生なのですが、ノリが……鬱陶しい事この上ない。こういうタイプ苦手だ。事務的に対応してくれた方が気が休まる……。
無駄にお金持ってると借金の取り立てとは思えないノーテンキな通信が入って、非常にイライラさせられるんですよ。いっそ踏み倒したろかというくらい……金やるから黙れ!という勢いで返済。ある意味効果的なのか……あ、担当のノヴァちゃんが嫌いってわけじゃないですよ。苦手なタイプってだけで……いるでしょ、いい子だけど苦手なタイプって。逆もある。悪人だけど好きとか。……むしろそっちのが多いな。
こんなアホみたいな額(2000万ガルド)返済出来んのかなと思ったんですが、お金稼ぎはわりとスムーズです。クエストっつうもんがあって、敵を倒したりアイテムを納品したり、わりと簡単に大金稼げる。少なくとも、出てる分全部こなせば、ストーリー進めるくらいの額は楽々稼げます。
さらに、比較的早い段階でレイアが参入。レイアと書いて大黒柱と読みます。パーティの財政を支える金運の女神です。常にサーチガルドでガンガンお金を増やしてくれます。しまいにゃ借金返した上に装備調えても、出てるクエスト全部こなそうと頑張ってるうちにお金が増えすぎて取り立てが鬱陶しくなり、余分に返済しだす始末……お金の心配はまったくいりませんね!
素材は前作ほど高額では売れなくなっているので、これはお金のタネにはなりません。が、敵が落とすガルド自体が大幅に増加。正直、レベル上げのために戦ってるだけでも、スキル整えたレイアをつれてれば、借金返済くらいならこなせるんじゃないかな。
そうそう、パーティ編成。攻略サイトにマイソロ式と書いてあってすごく納得した。わかりやすい。タウンで編成して、ダンジョンやフィールドでは戦闘メンバー以外の術技・装備・スキルはいじれません。アローサルオーブだけは調整出来る。アブソーバーにはこまめな交換が必要だからね。
主人公のルドガーも、マザーシップのテイルズとしては初めての『しゃべらない主人公』だし、特別な力を持ってるのに自覚はなくて事態に巻き込まれていくあたりも、何だかマイソロっぽい……もしかして、マイソロ4はPS3とVitaで同時発売って事になったりすんのかな!? それなら是非ほしいけどね!
……あ、でもPS4かも……マイソロって良作だけど携帯機で暇潰しにやるのが相応しいタイトルでもあるので、流石に次世代据え置きハードを買わせるほどの牽引力はないわ。PS3ならまだ買えるんだけどねぇ……ないかなぁ……いや、ラタトスクがPS3に来たんだから、マイソロだって出来るはず……!
話が盛大に逸れました。でももう大概思い出せなくなっちゃってるんで、2周目をやりながらストーリーを思い出していく事にしましょう。
エクシリア2はストーリーが章立てになっています。経験的に、章立てのゲームって区切りが良くてストーリーを進めやすいんですよ。メインチャプターの間は行動も制限されますが、一連のイベントが終わってから一定額を返済すると、次のチャプターを開始する場所や人が出現します。そこへ行って話しかけると『メインチャプターを始めますか?』という選択肢が出てきて、はいを選ぶとメイン開始。
これがどういう事かと言うと、事故でストーリーが進んじゃって戻れないあああああって事が、一切なくなるんですよ! やり残し、取りこぼしを回避するのに、これ以上の親切はありません。インターバルの間にレベルやら何やらしっかり稼いで、メインではストーリーに集中。メリハリが利いてて非常に遊びやすい。
仲間キャラのサブイベントも同様に、キャラに話しかけると『キャラクターエピソードを始めますか?』という選択肢が出て、メインと同様の移動制限やパーティーメンバー制限がかかります。こうなると編成……装備品の付け替えも出来なくなるので、事前に強力な装備品は外しておいた方がいいかも知れませんね。
経験値は外れている間も入るからいいのですが、アローサルオーブの成長に差がついているとつらいかも。全員の能力を把握して、どんな編成でも戦えるように準備しておくといいです。
この編成制限のせいなのか、全員が回復技を使えるようになっています。もちろん性能に差はあるし、状態変化の回復なんかは出来る人も限られるのですが、『このエピソード、回復手段がグミしかねぇ!』というような事態は避けられています。
そうだ、状態変化について。今回、全ての攻撃が状態変化を引き起こします。変化を起こしやすい・それほどでもないって差はあるようですが、どんな攻撃もくらい続ければ状態変化を起こしてしまいます。
状態変化というのは、前作やシリーズでの状態異常に相当するもの。要するにマイナスの特殊状態です。ただ、全てが時間経過で回復するし、全員が石化しても全滅扱いにはならないようです。引き起こされる変化は、攻撃についた属性によって変わります。物理攻撃にも斬・打・射のいずれかがついて、それぞれ対応した状態変化があります。
まあこれが、攻勢の激しいボス戦なんかになると……状態異常で戦闘もままならない、何もしなくてもスリップダメージでHPがガンガン減る、攻撃したらしたでもっとダメージを受ける、悲惨な消耗戦が展開される事になります。
『何もしなくてもダメージを受ける』のは、毒(闇)か炎上(火)ですね。攻撃すればするほど自分もダメージを受けるのは、出血(斬)でしょう。それに気づくまでだいぶかかった……出血については変化が消えるまで防御してればいいんですが、毒と炎上は即回復。ただし、またすぐ変化がついてしまうので、パナシーアボトルはすぐになくなり、グミでHPを回復していくしかありません。
かなり序盤でそんな状態になってしまい、このシステム無茶すぎるんじゃ……借金返済しなくちゃいけないから、アイテム買う余裕もないのに……でも実際には、アイテムを買う余裕はかなりあります。督促が来る前にぱーっと買い込んでおきましょう。そのくらいすぐ稼げます。命が資本の借金返済です。先行投資です。
回復しても間に合わない状態変化は、予防しましょう。と言っても完全予防のチェック系アクセサリーが手に入るのはクリア後です。しかもレアな素材が大量に必要になります。まだ無理です。そんな時はリキュールボトル。一定時間、状態変化を防いでくれます。
いやー盲点でした。リキュールボトルって、これまでのシリーズだと『攻撃力が落ちる』ってデメリットがあって、使った事なかったんですよ。状態異常なんてそもそも滅多にならないのに、ボス戦で攻撃力落とすとかありえないし。しかも大抵事前にチェック系アクセサリー買えるし。
今回、そのデメリットはないようです。さらに状態変化になる事が恐ろしく増えたので、リキュールボトルの出番は大幅アップ。とは言え消耗品です。使う時はパーティメンバー分、4個が一気になくなります。リキュールボトルは消耗戦になだれ込むのを遅らせるだけ。その時間を有効に使い、アイテムが切れる前にボスを仕留めるしかありません。切れたらレベルが足りないって事。レベル上げて出直せ。
戦闘難易度をイージーに落としているので、ボス戦でも楽勝とまではいきませんが、何とか切り抜けられる程度でした。ボスの鋼体がひどいのは相変わらずですが、ガードを続ける事で『溜め』状態になり、その状態で攻撃すると一発で敵をのけぞらせる事が出来るので、ちゃんと活用しないといけないみたいですね。強引に突っ込んでも無駄です。
ただ……溜め状態の見分けがちょっと、つかないかな? 一応、ACが増えるという目安はあるんですけど、その状態で攻撃してものけぞらない事もあるんですよね。ボス側の問題なのかな。『この動作中は絶対、のけぞらない』とかいうのがあって、そっちが優先されてるのかも知れません。理不尽な話だ。HPもむやみやたらと多いし。
でもこれは、変身システムの所為かも知れませんね。ルドガーは変身して大ダメージを叩き出す事が出来るんです。その状態ならのけぞらないし、秘奥義だって出せちゃう。……使った事ないけどね。だって使い方わからないんだもん! 今回、戦闘詰め込みすぎ! もっとぼーっと戦ってても何とかなる方が好みです。ACTじゃないんだからさぁ……加減してよね。前作、せっかくコンパクトにまとめたのに。元の木阿弥にする気ですか?
ストーリーから戦闘に話が逸れたわ……前作より確実にボリュームアップ(=面倒くさく)してるので、これまでの教訓を早くも忘れたのかと。詰め込み症候群……やめろって言ってるよな? この程度ならまだ何とか出来るけど、どっかでブレーキかけないとユーザーついてけなくなるからな? わかってるよな?